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ミュー粒子でピラミッドを覗く!その他にも覗けるの?今まで。 [サイエンス]

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※出典:


なにやら、ミュー粒子(ミューオン) というものを
使って、ピラミッドの中を覗くという
プロジェクトが始まるようです。

科学に詳しくないのでなんなのか
良く分かりませんが、
ピラミッド以外も覗けるんでしょうか。

素人でも分かる?



ミュー粒子が良く分からないので、
素人なりに理解した範囲で簡単に言うと、

宇宙から降ってくる宇宙線ってのが
地球の大気に触れた時に大量に発生するのが

ミュー粒子

数kmの岩盤さえ通り抜ける
高い透過力を持っていますが、
非常に高密度の物質の中では、
原子核というものに邪魔をされ、
通過できるミュー粒子の個数が減ってしまうらしい。

その原理を利用して、
ミュー粒子の飛来した方向と数を検出することで、
レントゲン写真のように巨大物体内部の密度分布を
調べることが出来るという話です。

つまり、どこに密度の高い物が存在し、
どこに密度が無い(空間がある)というような
ことを調べられるということでしょう、たぶん。

ピラミッドの構造を調べるのに適した技術って
感じがしますね。


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主に火山で使用



東京大学地震研究所
高エネルギー素粒子地球物理学研究センターの
田中宏幸教授が2007年に発表した
浅間山の透過画像が実用の始まりのようです。


400022612.jpg
※出典:http://www.u-tokyo.ac.jp


肉眼では見ることのできない
活火山の火口底より下の画像だったため、
世界中の科学者を驚かせました。

これは「ミュオグラフィ」という技術です。
原理自体は1950年代から知られていたようですが、
2006年にようやく実用的なレベルになりました。

さらにFPGA(field-programmable gate array)
という書き換え可能な集積回路を開発したことで
更なる進化を遂げます。

2008年には
薩摩硫黄島硫黄岳のマグマの様子を観測。

400022616.jpg
※出典:http://www.u-tokyo.ac.jp


2013年には数日単位でコマ撮りした
「動画」撮影にも成功。

muography-telescope.jpg
※出典:http://shochou-kaigi.org/


経験則や仮説に多くを頼らざるを得なかった
火山学や災害研究に、新しい観測法を提供できる
ようになりました。


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地球の透視



現在、田中教授は地球を透視するプロジェクト
進めているらしいです。

南極の氷柱に作られた観測装置
IceCube(アイスキューブ)というものを使い、
ミュー粒子より遥かに透過力の高いニュートリノを
使った透視を行います。

ニュートリノについては、
ニュートリノに質量があることを発見した
東京大宇宙線研究所長、梶田隆章さんが
先日のノーベル物理学賞を受賞されました。

関連記事:
スーパーカミオカンデって見学できるらしい。 日程などご紹介


学校で習う地球の内部は、中心から
コア・マントル・地殻の層構造を持つと習いますが、
それは地震波による観測などから
間接的に得られたものであって、
実際に観測されたものではありません。

このプロジェクトが成功すれば、
観測として人類初の地球透視となります。

地球の透視像を得るにはIceCubeの
10年分のデータ量が必要で、
現在、最初の3年分のデータが解析されています。


後数年で、地球内部の構造が解析されるかも
しれませんね。


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